映画「花戦さ」レビュー&ダンスと舞の違い

映画

こんにちは、norijiです。

今日は野村萬斎さん主演映画「花戦さ」のレビューをしたいと思います!機内で見たので感想書いてみます。

狂言師野村萬斎の魅力

とにかく私は、野村萬斎さんの演技に魅了されました。もちろん物凄い役者さんだとは存じ上げていましたが、他の作品をしっかり見たことがなくて。こういう人格の人も表現できるのかと、驚きました。

顔の筋肉ひとつひとつの動かし方も非常に細かくて圧巻、素晴らしかったです。

発声方法ひとつとっても狂言師の方でなければこのような味は出せていなかったかもしれないです。

最初から最後まで、血も見せないし、「戦さ(いくさ)」というタイトルで時代劇のアクションシーンを期待した人にとっては残念なのかもしれませんが、私は血とか生首とかちょっと苦手なのでそれは良かったです。

印象に残ったセリフ

「花の中にも仏がいてはる。宿る命の美しさを、生きとし生けるものの切なる営みを伝える力がある。」

上に逆らえば切腹、失言したら処刑・見せしめ、と理不尽な時代だけれども、花の底知れぬ力はそんな時代にも人の心を動かしていたのだなと。お花には詳しくないですが、単純に美しいなと思いました。

あと、主人公は何事も忘れやすいのに、あの出会った場所はちゃんと覚えていたのだなと。ラストほっこりして終わります。

後味はとってもいい映画でした。

 

野村萬斎が語るダンスと舞の違い

映画の話からはズレますが、昔、J-Waveのとあるラジオ番組で野村萬斎さんが「ダンスと舞の違い」について話していたのがすごく印象的だったのでシェアします。

日本的な”舞”はどちらかというと重心を下に持っていく。大地の方にベクトルが向いていく。地震の多い日本は、高層建築が少なく、現に神社の新楽殿とか土俵とか、お客さんはみんな下にいるので。
一方、ヨーロッパでは高層建築が多いため2階席のバルコニーやサークル席にいいお客さんがいることが多い。だからバレエなどの西洋的な”ダンス”は、そこにアピールしていくことで、跳躍なども多くなる

グラウンドに指向するか、上に指向するかが、「舞う」と「踊る」の違いかなと思う。

この話、めちゃくちゃ素敵だと思いませんか?

これを聞いてものすごく納得したというか、なるほどと思った記憶があります!

知的好奇心がそそられるお話です。

 

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